「ALS」・筋萎縮性側索硬化症は、運動神経の細胞が死んでしまうために筋肉が衰え、自力で呼吸が出来なくなる病気で原因はよくわかっていません。東京大学医学部の郭伸助教授らの研究グループが、ALSの患者と健康な人の運動神経の細胞を比較したところ、細胞の表面にある「受容体」という部分に異常が見つかり、本来細胞の中にカルシウムを通さない受容体が通すようになっていました。これによってカルシウムが過剰に入ってしまい、細胞が死んでしまうことがわかったということです。郭伸助教授は、「細胞が死んでしまう仕組みがわかったので、それが起きないような方法を見つけ、治療法の開発につなげたい」と話しています。この研究は26日発行されるイギリスの科学雑誌「ネーチャー」に掲載されます。
|