実り豊に!“希望の会”開催
(04.09.29:亀田ふれあいプラザ)
秋になると開かれる「希望の会」は呼吸器以前の患者さんを主にした集いです。呼吸器装着以前に起こる様々な悩みを共に語り合う場を作って欲しい、と佐々木副支部長が保健所に呼びかけて発足したものです。少人数でゆっくり話し合う交流の場として定着。今年は30名の参加を得て、一段と実り豊に内容の充実した会でした。佐々木さんからのレポートをお送りします。 | ||
希望の会 報告書 佐々木徳武 平成16年9月29日 朝から小雨降る平日にもかかわらず参加申し込みの 患者は(5人)元より 家族(5人) 遺族(2人) ボランテァ(2人) 医師(1人) 専門職(15人) 総勢計30人位の方々が スペース的には 本当に調度良い ふれ愛プラザの会議室に 集う事が出来ました。 PM11時より2~3人の遅れは有りましたけど ほぼ定刻通りに新津保健所 伊藤保健師さんの総合司会で プログラム通り発起人佐々木徳武の挨拶で 始まり 後は佐々木の司会で自己紹介を兼ねました近況報告や 又始めて の方の自己紹介 専門職の方々のALSに関わる現状や 難病に対する自己 の思い入れなど一人一人の 熱い思いが伝わって来て 患者 家族にとっ ては とても 心強く心にしみる 話が進みました。 特にK.Sさんの夫婦の絆 奥さんへの思いやりの話で 感極まり 男涙を 流されてのお話しは 思わず半数以上はもらい泣きをしてしまいました。 それでも すぐその後にユーモアのある話に戻り 話術の巧さに感服く致し ました。 全員の自己紹介が終る頃に12時となり亀田町でも 知名度有る割烹料理屋 さんから届いたお弁当を 和やかに頂き 協会からの差し入れでお茶と お菓子が 配られ そちこちに交流の輪が出来ました。 午後の部は PM1時より発起人佐々木の これから新潟市は元より各地で 市町村合併が行われますが 難病者にとって一番の心配は 福祉行政の低 下(低い方のレベルに合わされる事)ですと言う 切なる要望を込めた発言に 始まり 続いて織田副事務局長のALS協会活動内容 特に金曜日のパソコ ン教室のことは念入りに 説明紹介されました。 続いて もう1時には来場下されていた永井先生の [ALSに関する最近の 話題と日常生活]と題して わかり易くプリントされたものが配られ その 内容に基づいた丁寧な 説明がなされ その後活発な質疑応答が有り 特に バイパップについては 昔と違い今はバイパップの性能が良くなり 自呼吸 が出来なくなっても 暫らくは 個人差は有るものの 延命が望める、、、と 云うこと、、、しかし一度装着したら気管切開の呼吸器装着と同じ と言う 難しい選択があると言うこと、、、永井先生のご意見として あくまでも究極 の選択は本人次第である と言う様なご意見でした。みんな其れには大きく うなずき 異を唱える意見は出なかった様です。 それから K.Dさんから 福祉行政の充実の停滞や ヘルパー吸引をこの 度の厚生労働省決定で ヘルパーの業としなかった点についての意見交換 が 新津保健所の保健師さんと行はれた。又 発病した家族に告知の問題 で悩んでいる 参加者のお話が出て 皆さんの意見としては大勢が辛いけ ど 医師も家族も交えた中で 本当のことを告知するのが ベターじゃな いかというものであった。時間が迫って来てもう少し踏み込んだ 話も出 来たかも知れないとも思ったが 相談者も 充分とは行かないまでも少し は 勇気が持てて 帰られたのではないかと思った。 又 初めて協会に関連する集いに参加された様な婦人が ご主人と一緒に 参加されましたが 始めはとても不安そうな顔色で 来場された様ですが 帰る時には 心なしか ご夫婦で少し 柔らかい顔で帰られた様に思った 会の 意義にそつた役目が少しは果たせたかなと、、、自負の思いが涌いた 最後は バイパップのメーカーさんが 永井先生の紹介で デモを行い、 興味ある人が見学しました 昔より機械が良くなり装着すると 音も静か になり 医療機器の日進月歩を 垣間見る思いがしました。 来年の事は まだ 保健所関係がどう云う枠組みの体制になるのか新潟市 から参加された方も はっきりした方針の返答を得る事が出来ないと云う ことで 次年度の開催は皆様にお約束出来ませんでしたが 何時もふくよ かなI.Hさんの参加があったせいでしょうか 今年はなんか 全体的に暖かな雰囲気に包まれて 発起人としては 少なからず 充実感 に満たされた。 骨折り下された新津保健所の保健師さん方に 感謝いた しますと同時に 再会を祈りながら散会しました。
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