<日本看護協会が「吸引」情報を緊急収集>

 昨年秋日本ALS協会などによる陳情によって厚労省はヘルパー吸引を検討する事になりました。
 日本看護協会は、長年築き上げてきた職域を犯されたり、看護レベルが下がることを危惧し、訪問看護の利用を充実させる事が先決だと叫んでいます。
 しかし、新潟県支部でも様々な働きかけをしましたがステーションがALS患者のためにマンパワーを充実してくれることは不可能に近いと感じています。県でも市でも担当役人が「国がヘルパー吸引を認めてくれればなぁ」と待ち望んでいます。
 患者さんのところでどれくらい看護婦さんが欲しいか、実際にはどれくらい来ているか、何故十分来てもらえないか、どんな働きかけをしたか等々、皆さんの現実をどうぞ看護協会の方へ訴えてください。電話とメールは下記の記事の中にあります。
 






三十
           在宅での「吸引」看護協会が調査

 難病患者など痰の吸引が必要な人の在宅生活ではどのような問題があるのかを調べるため、日本看護協会は2月3日から専用窓口を設け、患者の家族や医療介護職から実情を聞く。
 吸引は医療専門職に認められている。家族も事実上認められているが、ホームヘルパーは行うことができず、家族介護の大きな負担になっている。全身の筋肉がまひする難病ALS(筋萎縮性側索硬化症の患者団体などはヘルパーに吸引を認めるよう厚生労働省に要望している。
 看護協会はヘルパーの吸引行為解禁には慎重な立場だが、在宅支援の政策提言につなげるため情報を求めることにした。
       期間は3日〜7日の午前10時〜午後4時。
       電話はフリーダイヤル 0120-557291。
       電子メールアドレスは<kyuuin110@nurse.or.jp
  
日本看護協会のアピ
イル
          ニュースリリース
                       2003 年1 月24 日
 報道関係各位
              「ALS 患者等への吸引に関する緊急調査」
             〜安全・安心の在宅療養を支援するために〜
           患者・家族、看護・介護現場の実情をお寄せください
               フリーダイヤル 0120- 5 5 7 2 91
                    ゴーゴーナースキュウイン
                  メールアドレス kyuuin110@nurse.or.jp
             実施期間:2003 年2 月3 日(月)〜7 日(金) 10 時〜16 時

社団法人日本看護協会(会長:南裕子)は、ALS (筋萎縮性側索硬化症)患者などの在
宅ケアをとりまく解決すべき諸問題(人工呼吸器や痰(たん)の吸引など)を整理し、訪問
看護の体制整備に向け「ALS 患者等への吸引に関する緊急調査」を実施する。つきまし
ては、貴媒体での事前告知をよろしくお願いいたします。
現在、ALS 患者約6,000 人のうち2,000 人が在宅で24 時間の看護を受けているといわ
れており、その大半が人工呼吸器に頼っている。これらの患者に対しては、人工呼吸器
や気管に痰が詰まることで生じる窒息を避けるため吸引が必要である。吸引は、家族が
30 分ごとに行っているのが現状で、日常生活に大きな負担を与えている。そのため、家
族の依頼でホームヘルパーが医療行為である吸引を行う現状があり、関係者からは、ホ
ームヘルパーによる医療行為を認める旨の要望が出されている。
日 本看護協会は、これらの現状を踏まえ「国民とともに歩むライフサポーター」としての
立場から、患者の安全を守り、適切な医療・看護による安心の在宅ケアを提供できるよう、
今回の調査結果を基に地域ケアシステム整備への提言などに取り組んでいく。ついては、
2 月3 日(月)〜7 日(金)10 時〜16 時までフリーダイヤルを開設し、広く患者や家族をはじ
め、医師、訪問看護師、ホームヘルパーなど、関係者から情報をお寄せいただく緊急調
査を実施する。メールでも受け付ける。
尚、フリーダイヤルおよびメールでの調査とあわせ、都道府県下におけるALS と認定さ
れる患者の実態、独自の難病対策の有無、地域や病院との連携などの実態を把握する
ため、都道府県担当課や国立病院(約200 カ所)、全国の保健所(約600 カ所)、看護協会
立訪問看護ステーション(約300 カ所)などへの調査も実施する。


こ のリリースに関するお問い合わせ先
社団法人日本看護協会広報部
〒101 −0003 東京都千代田区一ツ橋2- 4- 3 光文恒産ビル
TEL :03 −5275 −5882 FAX :03 −5275 −5910